不思議の国のアリス展
2019/12/03(火) 〜 2020/01/19(日)
09:30 〜 17:30
福岡市美術館
秋吉真由美 2019/12/25 |
福岡市美術館(福岡市中央区)で開催中の特別展「不思議の国のアリス展」。誕生から約150年、世界中で愛されるルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』の世界に迫ります。原画をはじめとする、日本初公開作品を一堂に集めた本展の見どころを紹介します。
日本初公開の挿絵が一堂に
第1章は「始まりの話 アリス誕生」。1865年『不思議の国のアリス』を出版したルイス・キャロルは当初、自ら挿絵を描こうとしていましたが、ロンドンの週刊漫画雑誌『パンチ』で活躍するジョン・テニエルに挿絵を依頼します。
第1章では、ルイス・キャロルが手がけた日本初公開の『鏡の国のアリス』の挿絵の原案や、貴重な初版本、ルイス・キャロルの自筆スケッチ(複製)などを展示。世界中で愛されている、アリスや彼女を取り巻くユニークなキャラクターたちが生き生きと描かれており、まさにファンタジーの世界が広がっています。
2つの物語でアリスの魅力に迫る
第2章では「アリスの物語 不思議の国への招待」。ルイスが手がけた『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』は、それぞれ12章から成る物語です。それらの挿絵を、現在活躍中の7人の海外アーティストが描いた作品でアリスの物語を追います。
そして、この第2章は、写真撮影が可能となっています。
急いでいるシロウサギとの出会い、体が大きくなったアリス、水キセルを吹かしているイモ虫に帽子屋さんとのお茶会。おなじみのキャラクターが続々と登場する作品が並び、アリスの世界に引き込まれます。
多種多様なアリスの世界観に浸って
まるで、アリスになったような気分になる演出の通路を歩いて、第3章「アートの国 世界が愛する永遠のアリス」へ。
書籍以外にも、映画やアニメーション、舞台など幅広いジャンルのエンターテインメントの世界で創作されたアリス作品に迫ります。
絵本作家エリック・カールや銅版画家の山本容子、刺繍で知られる美術家の清川あさみ、芸術家の草間彌生、ファッションデザイナーやアーティストとしても活動する舘鼻則孝らが本展のために手がけた作品を一堂に展示。さまざまな角度から見た、新しいアリスの世界が楽しめます。
指定の場所に立って手を振ると何かが起こる!? 福岡を拠点に活動するクリエイティブ集団「anno lab(あのラボ)」の楽しい仕掛け作品も。
音声ガイドでクイズ? リアル脱出ゲームも! 多方面とのタッグが実現!
また、本展と「リアル脱出ゲーム」とのコラボが実現! 展覧会会場には謎を解くための特別なスペースも用意されていますので、専用キットを購入して、謎に挑戦しながら展示を見るのもオススメです。
さらに、音声ガイドは声優の平田広明さん扮する謎の英国紳士が案内する「魅惑のワンダーランド編」、バラエティー番組でも活躍する伊沢拓司率いる、東大発の知識集団「QuizKnock」が展示作品にまつわるクイズを出題する「クイズ・バトル編」の2種類を用意。何度でも楽しめる仕掛けが盛りだくさんです。(音声ガイド貸出料:各600円税込)
まずは展示作品に集中し、次はクイズで楽しみ、学びながら鑑賞…など、どっぷりとアリスの世界に浸るのもいいかもしれません。
12月28日(土)から来年1月4日(土)までは休館です。ご来場の際はご注意ください。
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