不思議の国のアリス展
2019/12/03(火) 〜 2020/01/19(日)
09:30 〜 17:30
福岡市美術館
2019/12/12 |
刊行から150年以上たっても読み継がれ、映像化され続けている「不思議の国のアリス」は、誰もがストーリーを知る不朽の名作だ。福岡市美術館で開催中のアリス展に合わせ〝もう一つのアリス展〟が、福岡市中央区天神3丁目の喫茶・ギャラリー「不思議博物館分室サナトリウム」で開かれている。若手を中心に約20人が絵画や彫刻など約50点を並べる。
館長で美術家の角孝政さんは40年来のファンで、展覧会の構想も30年温めてきたという。出品者に3年ほど前から原作をもとに制作を依頼。アニメのような作品や細密な絵画など、多彩なアリスが集まった。
アリスといえば、ジョン・テニエルによる刊行当初の挿絵や、ディズニー作品で描かれた青いドレスにヘアバンド姿がよく知られる。角さんは「(作者の)ルイス・キャロルも絵を描いているんですが、全く違うキャラクター。黒髪でアジア風なんです」。今回、両者には似ないよう描いてもらったという。
アリスの魅力は物語はもちろん、キャロル自身の個性にもあるという。「原作は実は、不思議の国の住人とのかみ合わないコミュニケーションがメイン。想像力が桁違いで、何を考えているのか分からない人なんです」
来年1月21日まで。喫茶店のため入館には1人1オーダーが必要。=12月7日西日本新聞朝刊に掲載=
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