富野由悠季の世界 -ガンダム、イデオン、そして今
2019/06/22(土) 〜 2019/09/01(日)
09:30 〜 17:30
福岡市美術館
2019/08/12 |
青森県立美術館(青森市)で戦後日本美術を専門とする。出身は福岡市早良区で、1993年から98年まで福岡県の田川市美術館に勤務し、炭鉱絵師山本作兵衛の展覧会を担当したこともある。
「富野由悠季(よしゆき)の世界」展でも協力する島根県立石見美術館(益田市)の川西由里さん、静岡県立美術館(静岡市駿河区)の村上敬(たかし)さんと組んで2010~11年に「ロボットと美術」展、福岡市美術館でも15年に開いたウルトラマンデザイナー成田亨の回顧展も企画した。若き日にはアニメーターを目指したという。
今回の「イチ押し」は「戦闘メカ ザブングル」(1982年)など80年代富野作品のキャラクターデザインを数多く手がけた湖川友謙(とものり)氏のイラスト原画だ。「富野作品のキーパーソンの一人。メカニックも一つのキャラクターとして重視した。下から見上げる『あおり』構図を得意とする」と説明する。
[青森県立美術館 会期 2020年4月18日(土)~6月21日(日)(予定)]
展示した「DX超合金 勇者ライディーン」の玩具の横で、兵庫県立美術館(神戸市中央区)の学芸課長は満面の笑みを浮かべた。2体のうち1体は自ら所蔵。「少年時代に憧れた品だが、手に入らなかった」という。本展を前にネットオークションで探しだし、迷わず購入した。
富野氏にとって「勇者ライディーン」(1975年)は、監督として初めて取り組んだ巨大ロボットアニメだが、オカルト的要素が放送局の不興を買い、途中で監督交代を余儀なくされた「因縁の作品」である。
敵役のプリンス・シャーキンは仮面を外すと美形男子。「機動戦士ガンダム」(79年)のシャア・アズナブルにつながる設定ともいえる。「敵と味方双方にそれなりの義があるという富野作品を貫く奥深い人間ドラマの原形もみることができる」と分析する。知れば知るほど、富野作品への「愛」は深まるのだろう。
[兵庫県立美術館 会期 2019年10月12日(土)~12月22日(日)]
=(文・大西直人、写真・納冨猛が担当しました)=7月25日 西日本新聞朝刊に掲載=
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