マーベル展 時代が創造したヒーローの世界
2017/08/26(土) 〜 2017/10/01(日)
10:00 〜 20:00
福岡アジア美術館
アルトネ編集部 2017/09/08 |
福岡アジア美術館で開催中の「マーベル展 時代が創造したヒーローの世界」と連動し、福岡アジア美術館7階のミュージアムショップは、株式会社ホットトイズジャパンによる「マーベル」ヒーローのグッズやフィギュア等を販売するストアインストアを展開。ホットトイズ社の等身大フィギュアが展示されるのは、九州では初となる。
香港の玩具メーカー「ホットトイズ」は2000年の創業以来、斬新なアイデアで画期的な製品を次々と創りつづけている。なかでも1/6スケールで30箇所以上が可動するハイエンドなリアルフィギュアにおいて、世界ナンバー1の実績を獲得。主にハリウッド映画に登場する魅力溢れるキャラクターたちを立体化する「ムービー・マスターピース」を筆頭に、さまざまなシリーズを展開している。
同社は、80年代に急成長した「フィギュア・カルチャー」を経験した世代が中核で、特に1/6スケールフィギュアに影響を受け強い愛着を持っている。1/6スケールは、現在もなおコレクターに親しまれている歴史あるフォーマット。コレクターにとっては1/6という共通スケールは独自の世界観を簡単に広げることができ、また遊び方の自由度が高い。同社は「ハイエンド1/6スケール可動式フィギュア」というスタイルを確立させている。
また、着手から完成まで約30名のスタッフが携わり、緻密なチームワークと団結で試作品を創作しており、新しい技と術や機能、素材の使用などを研究し、ディテールにこだわり数カ月に及び改良を重ねている。
そんなスタッフが精魂を込めて作成したのが、ショップに展示されているマーベル・ヒーロー「キャプテン・アメリカ」の等身大フィギュア。スーツの質感や表情まで丹念に作りこまれており、一見の価値がある。同フィギュアと一緒に写真も撮ることもできる。
店舗ではホットトイズの代表シリーズである「ムービー・マスターピース」や「コスベイビー」を販売。さらに同社が国内正規代理店を務めるファンコ社の、世界中で人気を誇る「POP!」シリーズをはじめ、さまざまなマーベルアイテムを販売中。実際に店頭でチェックできるのはもちろん、購入者には同社のカタログが配布されるなど、貴重な機会となっている。
アメリカが生んだマーベルのヒーローたちは、映画や漫画というジャンルを超えて「マーベル」というひとつの文化を創出し、今や全世界のアーティストやファッションに影響を与えている。香港を本社に活動するホットトイズ社の商品を見ながら、POPカルチャーの世界的な伝播と、国籍や民族など異なる文化圏の相互の影響が新たなアートの発展につながっていることを感じた。
漫画家で、マーベルのファンとしても知られる村田雄介氏に、マーベルの魅力を尋ねた際に、「多くの民族と異なる文化圏の人々によって生まれたアメリカという国家が、異なる価値観を持つ人々をひとつに束ね、共通の価値観を持てるように歩み続ける姿勢がマーベルにも受け継がれていて、それが全世界で受け入れられる魅力につながっているのではないか」と話されていた。
福岡アジア美術館にもアニメやアメリカン・カルチャーから影響を受けた東南アジアの現代作家の作品が数多く収蔵されている。マーベル展を楽しみながら、世界とアジア、アートとサブカルチャーの関係などにも想いを馳せてほしい。
マーベル展は10月1日まで。福岡アジア美術館で開催中。
※画像は全てⓒ2017 Marvel
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