明和電機の活動から生まれた 唯一無二のものづくり集団「TASKO」【レポート】

【Youtube 「つくる展」PV】
　色、かたち、動きや音……それぞれの要素が組み合わされることで、身体感覚を刺激するTASKO独自のユニークな世界が拡がる。

　東京発ものづくりのプロ集団TASKOの展覧会が北九州市科学館 スペースLABOで開かれている（5/14まで）。
　その展覧会名は「つくる展」。
　ユニークな提案力と確かな技術力で、さまざまな企業やアーティストとコラボレートし、世の中に風穴を開けてきたTASKOの核でもある「つくること」――そのエッセンスと愉しさがぎゅっと詰まった展覧会だ。

　TASKOの創立の由来を語る上で欠かせないのが、土佐信道プロデュースによるアートユニット「明和電機」の関係だろう。
　日本の高度経済成長を支えた中小企業のスタイルで、さまざまなナンセンスマシーンを開発、国内外のアートシーンからお茶の間までをにぎわせてきた明和電機のアイディアを、一緒に具現化していたメンバーが集まって創立したのがTASKOだ。
  　

　自らの手で「つくること」「ナンセンスな面白さ」は、TASKOの作品の特徴として引き継がれている。
　展示会場の中には、見るだけでなく、五感をフルに使い、子どもから大人身体レベルで愉しめる作品が多い。「なんでこんなものを作ったんだろう」と笑いながら、感覚の面白さを引き出すその仕組みに、好奇心を刺激される作品が並ぶ。

　九州ではなかなか体験できないTASKOによる〈つくることのワンダーランド〉をぜひこの機会に体感いただきたい。