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【イッタラからさくらももこまで】2023年、長崎県美術館の注目展覧会!

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アルトネ編集部
2023/03/25
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 九州、山口エリアの展覧会情報を発信するARTNE(アルトネ)による、各施設の展覧会ラインナップから注目の展覧会をご紹介するシリーズ。今回は長崎県美術館編です。

 

■スペインに関わる版画制作の史的展開を長大なスパンで概観する企画展 

ラモン・カザス
《「アニス・デル・モノ」
のポスター》
1898 年、
カラー・リトグラフ、
国立西洋美術館

スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた
2023年4月8日(土)~6月11日(日)

 異国情緒、豊饒な芸術文化、歴史的建造物の数々…。みなさんはスペインという国にどのような印象を抱くでしょうか。本展はスペインに関わる版画制作の史的展開を17世紀初頭から20世紀後半までの長大なスパンで概観する、これまでにない企画です。写し伝えることのできる版画という芸術メディアを用いて拡がっていったスペインのイメージについて、200点を超える作品群から探ります。ゴヤやフォルトゥーニ、ピカソ、ミロ、ダリら巨匠たちの仕事を含んだスペイン版画の系譜を辿ることに加え、それらの影響下に英仏で制作された作品も多数紹介します。

 

■フィンランドを代表する「イッタラ」の技術と哲学、デザインの美学に迫る

Photo: Anton Sucksdorff

イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき
2023年7月1日(土)~9月3日(日)

 フィンランドを代表するライフスタイルブランド、イッタラ。ヘルシンキの北約120kmにあるガラス工場から出発した同ブランドは、アルヴァ・アアルトやカイ・フランクら、デザイン史をけん引した建築家やデザイナーとともに歩んできました。美しさと機能性をすべての人へ提供するという思想のもと送り出されたプロダクトは、今なお世界中で愛され続けています。

 本展は、イッタラ設立140年を記念しフィンランド・デザイン・ミュージアムが開催した展覧会を再構成し、日本の関係に焦点を当てた章を加えたものです。ガラスを中心に、陶磁器、映像等をあわせた約450点を通して、イッタラの技術と哲学、デザインの美学に迫ります。

 

■世界中で愛され続けている「トムとジェリー」の世界

TOM AND JERRY and all related characters and elements
© & ™ Turner Entertainment Co. ( s23)

トムとジェリー カートゥーン・カーニバル
2023年8月11日( 金・祝)~ 9月3日(日)

 1940年に短編作品として登場し、80年以上も世界中で愛され続けている「トムとジェリー」。第一作からのアニメーション作品を紹介するほか、 写真を撮るとキャラクターが現れる不思議なスポット や、コテンパンにやられて変形してしまったキャラクターの展示、ジェリーが大好きなチーズの世界を表現した空間演出など、トムとジェリーの世界を心ゆくまで体感できます。

 

■長崎有数の資産家「永見徳太郎」の作品や交流した芸術家たちの作品などを展示

満谷国四郎《長崎の人》1916 年
油彩・カンヴァス 倉敷市立美術館

浪漫の光芒―永見徳太郎と長崎の近代
2023年10月14日(土)~ 2024年1月8日(月・祝)

 長崎有数の資産家として「銅座の殿様」とよばれた永見徳太郎(1890-1950)。 他方 、南蛮美術を中心とするコレクター、画家、写真家、文筆家など、芸術の分野においても多彩に活躍し、芥川龍之介、竹久夢二といった名だたる芸術家たちと交流を深めました。明治末期から昭和期前半にかけての時期、文化人・永見徳太郎は長崎をめぐる芸術文化の世界において、中心人物のひとりであったといえます。

 本展では、永見が手がけた絵画や写真作品をはじめ、南蛮美術を中心とする旧蔵品、交流した芸術家たちの作品を展示することで、その多彩な仕事の全貌に迫ります。それは同時に、近代の長崎における芸術世界の一側面を照らし出すことにもつながるでしょう。

 

■『ちびまる子ちゃん』など、代表作の数々を直筆原稿やカラー原画で紹介
 

さくらももこ展
2024年1月19日(金)~3月10日(日)

 マンガ家、エッセイスト、作詞家、脚本家といくつもの顔を持つ稀代のアーティスト、さくらももこ。1986年に連載を開始し国民的漫画となった『ちびまる子ちゃん』や91年刊行のエッセイ『もものかんづめ』など、本展では代表作の数々を直筆原稿やカラー原画とともにこれまでにないボリュームで紹介します。

 

■現代アートの奇才、吉村芳生の約500点の作品で画業の全貌に迫る

《無数の輝く生命に捧ぐ》(部分)2011-13 年、色鉛筆 ・ 紙

吉村芳生展―超絶技巧を超えて―
2024年3月22日(金)~ 5月12日(日)

 “驚異の鉛筆画” “アナログ芸術の極北” ―現代アートの奇才、吉村芳生 (1950- 2013) の大回顧展。活字1文字1文字まですべて手書きで完璧に写しとった「新聞」、1年間毎日描き続けた「自画像」、写真と見まがう「全長10mの花々」など、驚きと感動に満ちた約500点で画業の全貌に迫ります。

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