江口寿史展
EGUCHI in ASIA
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福岡アジア美術館
2020/09/18 |
福岡市出身の若手アーティスト、KYNE(キネ)さんが同市中央区の市美術館内の壁面に施した巨大な直筆画が、2022年12月末までの期間限定で公開されている。
KYNEさんは1980年代の大衆文化に影響を受け、当時の雰囲気が漂う女性を描いている。今年1月に自身初の海外個展を開いたが、その後は新型コロナウイルスにより中止や延期になった展示会も。一方、同館も休館や催し物の中止を余儀なくされた。美術館側が「いろいろなことを諦めないといけない中、何か新しいことがしたい」とKYNEさんに呼び掛け、直筆壁画を実現させた。
壁画は幅約13メートル、高さ3メートル超で、うつぶせに横たわった女性の上半身が水性ペイントで描かれている。作品は大きな窓に面しており、外の世界を眺めているように見える。岩永悦子館長は「物憂げにも、コロナ後のことをあれこれ想像している表情にも見えますね」。KYNEさんは「公共の空間で自由について考えるきっかけになれば」とコメントを寄せた。 (横田理美)
=(9月12日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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