江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
日程
2018/07/28(土) 〜 2018/09/24(月)
会場 長崎県美術館 |
中山文孝(なかやまよしたか)は、1888(明治21)年に長崎市袋町(現在・栄町)で生まれました。五島中学校を卒業後の1907(明治40)年に長崎市に戻り、父が開業した「中山美六堂」の経営を譲り受けて、扇子やうちわなどのデザインに携わりました。早くから日本画の技術を身につけており、その経緯は定かでないもののほぼ独学だったと考えられます。1933(昭和8)年、長崎県内で開催された国際産業観光博覧会のポスター公募で、一等と佳作を受賞したのを転機として、今で言うグラフィックデザイナーとしての道に本格的に入ります。1937(昭和12)年には、1940(昭和15)年に東京で開催されるはずであった万国博覧会のポスター公募で一等と三等を受賞。また、1951(昭和26)年の日本宣伝美術会の結成の際は、九州地区のデザイナーを束ねる重要な役割を果たしました。いっぽうで観光ポスターや、企業の広告物や包装紙、長崎くんちの傘鉾や長崎ハタの写生・記録など、地域に根差した仕事に終生取り組みました。
長崎県美術館では、中山の出世作となった国際産業観光博覧会ポスターとほぼ同時期に、同じテーマで描かれた日本画《長崎港の図》を所蔵しています。中山の原点ととらえることもできる本作品を中心に、ポスターや包装紙等の貴重な原画、デザインスケッチや写生の一部も併せて展示し、中山文孝の生涯と作品をご紹介します。
会場は、長崎県美術館常設展示室第2室。
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